1/17(水)・18(木) 聖書研究・祈祷会

《今日のポイント》 

聖書・奨励 「救い主到来のしるし」(ヨハネ2:1~11)

はじめに

 ヨハネによる福音書に登場する最初の奇跡物語は、この「カナでの婚礼」です。1章の弟子の召命に続いて、2章の始めに、カナの婚礼での奇跡が描かれています。これが一体何を表しているのかと言えば、奇跡を通じて、神様の栄光が表されて、「弟子たちはイエスを信じた」(11節)という出来事が起きたという点ではないでしょうか。

1 母マリアとの対話

ガリラヤのカナとは、ナザレの町から北13キロほどのところにある町です(聖書教育参照)。主イエスと弟子たち、さらに母マリアは、この婚礼の席に招かれていたのでしょう。ブドウ酒がなくなってしまったという知らせを、母マリアが、わざわざなぜ主イエスに伝えに来たのか。また、母マリアの言葉を聞いて、主イエスがお答えになった「わたしの時はまだ来ていません」という対話は、実に不思議なものに感じます。

2 最初のしるし

 水をブドウ酒に変えるという奇跡は、実に不思議ですが、この奇跡が起きた時、主イエスのことを信じている母マリアの存在が最初にあることが心に残ります。マリアは主イエスを信じているのです。弟子たちは、まだ主イエスを救い主とは信じておりませんでしたが、この奇跡を通して、主イエスが何者であるのかを初めて理解し、信じるようになるのです。このしるしは、神の栄光です。しるしとは、神がこの世を愛し、すべての人を救おうとなさったという証拠であり、いにしえの預言者も、このことを預言していました(イザヤ25章6~9節)。

 今日の私たちは、主イエスに何を期待し、また何をもって応えていくことができるでしょうか。

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