7/10 週報巻頭言より

『選挙、そしてバプテスト』       No.154

 「神に従うことを愛し、逆らうことを憎むあなたに

  神、あなたの神は油を注がれた

  喜びの油を、あなたに結ばれた人々の前で。」(詩編45編8節)

 本日は、参議院選挙です。議会制民主主義の日本においては、一票を投じる義務と責任が国民に与えられています。選挙に行き、投票し、自らの意志を示していきましょう。

 先週金曜日、元総理大臣で衆議院議員であった安倍晋三さんが銃撃事件で命を落とされました。表現の自由、信教の自由、言論の自由の確立されたはずの私たちの社会に、大変な衝撃を与える事件です。「言葉」を交わす中で、「論戦」はあっても、武器武力による戦争を認めないこの国のありようが、根幹から揺るがされる出来事と感じます。

 バプテスト派の教会は、歴史的に、信教の自由と国家権力の介入からの自由・独立ということを大切にしてきました。国家の見張り番として、国家の誤りが正されるように執り成しの祈りをささげ、「言葉」を相手に丁寧に届ける教派として、今回の選挙と共に、銃撃事件に真摯に向き合って行かなければと感じます。

 誰の命も尊いのもの。「殺すこと・殺されること」を良しとせず、神様の御心を第一に求めて行きたいと願います。天候不順の折、皆様のご健康が守られ、日々神様の恵みの内にありますように。

-週報巻頭言, 牧師のお話