5/2 週報巻頭言より

『望みの港をめざして』         No.94

主は嵐に働きかけて沈黙させられたので

波はおさまった。

彼らは波が静まったので喜び祝い 

望みの港に導かれて行った。(詩編107編29,30節)

 今日から3回目の家庭礼拝期間に入ります。第1回目 2020年4月12日~5月10日、第2回目 8月2日~9月6日。そして、今回。オンライン礼拝を中心に礼拝をささげます。

 社会全体が、コロナ危機の状況に慣れた/感覚がマヒしてきた頃、第4波の感染が始まりました。原子力発電所の再稼働の動きにも似たものを感じます。東日本大震災と福島第一原発事故を経験しながらも、今40年以上稼働を続けた原発の再稼働を認める動きがあることに恐ろしさを感じています。東北地方では、このところ10年前を思わせる大地震が連続して発生しています。経済優先で、短絡的にしか生きられない私たちの考え方が問われているのではないでしょうか。10年先、50年先、100年先の将来を見据えて、将来に生きる人々や地球の未来を思う心が抜け落ちてはならないと思うのです。コロナ危機に、苦難の時代を生きる私たちは、苦しみから助け出してくださる神様を信頼して、今出来得る最善の道を探りながら、投げやりにならずあきらめず、神様が導き入れてくださる望みの港を目指し、光のある方へと進んでいけたらと願います。

-お知らせ, 牧師のお話