「医者、井戸を掘る」を再び(12/8 週報巻頭言より)

2020/02/06

イエスは答えて言われた。「この水を飲む者はだれでもまた渇く。
しかし、わたしが与える水を飲む者は決して渇かない。
わたしが与える水はその人の内で泉となり、永遠の命に至る水
がわき出る。」(ヨハネ4:13、14より)

 先週4(水)にアフガニスタンの東部ジャララバードで中村哲さん
が銃撃され、スタッフを含む6名の方々が命を落とされました。
私は非常に衝撃を受けました。
 中村さんはお医者さんであり、1970年代終わりから続く紛争地域
での水不足解消を目指して井戸を掘り、灌漑事業を起こし地域復興
の立役者でもありました。この方は、クリスチャンでした。福岡出身で、
日本バプテスト連盟の或る教会の教会員でもありました。中村さんの
活動母体ペシャワール会には、以前私がおりました教会からクリスマス献金を
毎年送金していました。記憶をたどってみると、2002年ごろに福岡市で
中村さんの講演会も聞きに行ったことを思い出しました。
 TVではひとりのニュースキャスターが「この方の原動力は何であったのか」と
振り返っていました。複雑な利害関係の渦巻く紛争地域で、いつ命を落とす
ともわからない状況の中、命を注ぎだすように尽くしていったその働きは、
愛のわざそのものでした。与えられた使命に命を燃やし尽くしたこの方の
ことを忘れまい。私も使命に忠実に生きたいと心に刻んだのでした。

-牧師のお話