6/7 週報巻頭言「思いをひとつにすること」

『思いをひとつにすること』       No.46

喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい。
(ローマ12:15)

 信仰は頭ではなく心で感じること、そして、生活の座(具体的な行動)が大切だということを、クリスチャンになって以来つくづく考えさせられています。
 先週は2つのニュースに心が動かされました。ジョージ・フロイド氏が警官数名に取り押さえられて圧迫死したことを受けてアメリカ各地でデモが起こっています。弟さんの言葉が心に迫りました。もう一つは、拉致被害者の横田めぐみさんのお父様の横田滋氏の死去されたニュースです。アメリカのニュースは、彼岸の火事ではなく、実は私たちの身近にも起こりうる出来事ではないか。人種、国籍、貧富の格差で人を分断する現実は、遠くの現実ではなく自分の周辺にあること。そしてこの分断の原因は、人間の心にあります。横田滋さんの夫人である早紀江さんがクリスチャンであることはよく知られていますが、夫である滋さんについては訥々と娘さんへの思いを語る言葉と共に記憶に刻まれています。自分にもし同じ出来事が起こったとするならばと考えるととても耐えられない現実だろう。どれほど再会を切望されてきたことだろうかと思うと胸がつまります。
 厳しい現実から目を背けず、この世界が神様の愛する世界としてあるべき姿に回復することを切望し、祈りつつ取り組んでいきたいと改め思っています。

-牧師のお話