6/10,11 聖書研究・祈祷会「主に倣う者」(1テサロニケ1章)

こんにちは!毎週の聖書研究・祈祷会での聖書奨励要約を掲載しています。前回までは使徒言行録、今回からテサロニケの信徒への手紙を取り上げます。パウロの伝道旅行記としては使徒言行録17章を一緒に合わせ読むと、より立体的に手紙が読めるようになります。お勧めします。
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聖書・奨励「主に倣う者」(1テサロニケ1章)〔新約374頁〕

1 テサロニケの信徒への手紙について     参照:聖書教育4,5,6月号
紀元50年ごろに書かれた新約聖書中、パウロの最初の手紙。テサロニケは、東西交通の中心地で、ローマ帝国マケドニア州の首都として属州総督が置かれ、司法権と行政権を持ち、諸国民の活動舞台。
1-1 手紙の特徴
「苦しみ」に関わるキーワードがある。「ひどい苦しみ」(1:6)、「激しい苦闘」(2:2)、「同胞から苦しめられた」(2:14)、「あらゆる困難と苦難」(3:7)。
1-2 「困難」「苦しみ」「艱難」について
苦しみの原因は、迫害である。使徒17:1以下によれば、パウロの伝道活動をねたむ人々が、パウロを捕らえようとしてテサロニケ教会のリーダーのひとりヤソンの家を襲い、ヤソンと教会員を町の当局者に訴えたとある。その理由は、1「皇帝以外に、イエスという別の王がいると称した」、2「イエス・キリストを世に遣わした神以外の神はいない」と主張しているという2点。

2 テサロニケの手紙1章
2-1 手紙の書き出し
差出人は、パウロ、シルワノ、テモテです。シルワノとテモテは、テサロニケへの伝道に携わり、パウロが他の地方へ伝道に出かけたときも、マケドニア地方にとどまっています(使徒17章参照)。
宛先は、テサロニケ教会です。「父なる神」と「主イエス・キリスト」にあって(結ばれている)教会として「恵み」と「平和」があるように祈る言葉が心に残ります。
2-2 主に倣う者になる
イミタチオ・クリスティ(キリストに倣いて)という14世紀のドイツの修道士トマス・ア・ケンピスの記した修道生活の手引書があります。「キリストにー」とは、6節にある「わたしたち(パウロたち)に倣う者」「主に倣う者」がその元になっています。2節以降の苦しみの中でも、「希望をもって忍耐」して歩むこと、「力と聖霊と強い確信」は、聖霊から生まれていること。「聖霊による喜び」を与えられて御言葉を受け入れていくことは、まさにイエス・キリストの生きざまに由来します。
マケドニア地方とアカイア地方の人々は、テサロニケ教会の兄弟姉妹の姿を見聞きして、その姿に倣おうとしています。「イエス様に倣う」信仰がその基礎にあります。

祈りの課題: 心ひとつに祈りを合わせましょう

1東山キリスト教会の為(福音伝道と牧会の働き、メンバーの霊的健康)
6月10日(水)、11日(木)聖書研究・祈祷会、14日(日)主日礼拝

2日本と世界の為(新型コロナウイルスの終息、世界の平和)
社会の営みの回復と、新しい価値観に生きることができるように。人種・国籍、社会の格差に
よって生じる差別、偏見から解放され、平和な世界が作り出されるように
3出席者の祈り課題

※次回:6/17(水)、18(木)「神の言葉」(1テサロニケ2章)

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