5/14(日) 週報巻頭言より

母の日にちなんで』          No.195

「だれでも、わたしの天の父の御心を行う人が、わたしの兄弟、姉妹、また母である。」(マタイ12:50)

 主イエスは、割合とご自分の家族に向けて厳しく、辛辣な言葉を語られることが多いように感じます。その裏側には、自分の事を理解してもらいたいという強い欲求があるようにも感じます。同時に受け止めてくれるという信頼もあるのではないかとも感じます。

 主イエスのお母様のマリアは、受けとめる人でした。初めての子を懐妊する時にも、常識を超えた形での妊娠、出産となることを告げられ、そのことを心に納めていきました。この母にしてこの子ありという言葉が成り立つほど、強い信頼の絆に結ばれた親子だからこそ、厳しく突き放す様な言葉で、血縁ではなく信仰にある絆の関係こそが、まことの親子、兄弟姉妹、神の家族なのだと明言することがお出来になったのではないかと、私は考えています。

 私には大切な母がいます。実の母ですが、母の趣味は俳句です。四季折々、家族の体験する出来事や変化に応じて、様々な句を作っています。この母が与えられ、今の私があることを私も実感し、心から神様に感謝しています。

-週報巻頭言, 牧師のお話