4/23(日) 週報巻頭言より

『平和のために』             No.192

実に、キリストはわたしたちの平和であります。二つのものを一つにし、御自分の肉において敵意という隔ての壁を取り壊し、規律と戒律ずくめの律法を廃棄されました。(エフェソ2:14、15より)

 先週は、2019年以来久しぶりに開かれた愛知宗教者9条の会の会合へ出席してきました。メンバーは40代から80代で構成されています。仏教、天理教、キリスト教からなる異なる宗教者同士で協力し、憲法9条に表された平和を実現するために話し合い、活動を続けています。

 コロナの影響で4年ぶりとなりましたが、「今こそ、宗教界が手を携え合い、世界の平和の為に声を挙げるべき時でないだろうか。様々な生物の命を大切にする視点を持ち、平和な世界を後世に残すために」との参加者の言葉を伺う機会に恵まれ、大変励まされました。宮沢賢治の「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」という言葉も紹介され、個人と世界の幸福の関係について考えました。

 聖書は、私たちに平和とは何か。平和の実現のために、私たちが何を為すべきかを解き明かしています。イエス・キリストは「平和を実現する人々は、幸いである。その人たちは神の子と呼ばれる。」(マタイ5:9)と語られました。誰かが作ってくれる、ではなく、自分が平和の実現のために何が出来るのかを考えてみたいと思います。まずは身近な人たちとの関係から考えてみませんか。

-週報巻頭言, 牧師のお話