11/8 週報巻頭言より

『たゆまず、うまず善を行うこと』      No.69

「にもかかわらず、わたしには分かっている。

 神を畏れる人は、畏れるからこそ幸福になり

 悪人は神を畏れないから、長生きできず

 影のようなもので、決して幸福にはなれない。」

      (コヘレトの言葉8:12、13)

 アメリカでは大統領選挙が行われ、今も開票作業が続いています。前回の大統領選で、クリントン氏が敗戦の弁で「たゆまず善を行いましょう。飽きずに励んでいれば、時が来て、実を刈り取ることになります。」(ガラテヤ5:9)を引用しました。この御言葉がようやく現実味を帯びていることに驚きます。コロナにより、さらに分断の進んでしまったかの国の深い傷が癒されることを切に祈ります。  さて上記の御言葉は、祈祷会で取り上げた箇所にあります。ニヒリストのコヘレトの根底にある神信仰が、私の心に響きました。真の神を畏れ敬うことこそが、人間の幸せにつながるということ。金曜日のキリスト教文学講座で取り上げている三浦綾子の小説「銃口」の文中、「しかしな竜太、どんな時にも絶望しちゃいけない。四方に逃げ道がなくても、天に向かっての一方だけは、常にひらかれている。(中略)頑張ろうな、竜太。絶望してもいい。しかし、必ず光だけは見失うな」というセリフがあります。どのような状況にあっても、神を信じ生きるところに希望の光が照らされています。今も昔も決して変わることなく。

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