9/16,17 聖書研究・祈祷会
聖書・奨励「一人では負いきれない」(出エジプト18章) 〔旧約123頁〕
1 二人の息子たち
モーセは、妻ツィポラとの間に2人の息子を授かります。ゲルショム(わたしは異国にいる寄留者だ)とエリエゼル(私の父の神は私の助け、ファラオの剣から私を救われた)。ゲルショムの名からはモーセの孤独と自負心、エリエゼルの名からは、神様の確かな助けを読み取ることが出来ます。
2 しゅうとエトロの存在
エトロの元に暮らした40年間が、リーダーとなるモーセの人格を育てたのではないでしょうか。エジプトから逃亡してきた40歳のモーセは、80歳になるまでエトロのもとで羊飼いの仕事をし、群れの世話をしました。80歳にしてイスラエルの民を率いることとなったモーセにエトロは大切なことを伝えます。
まず第一に、まことの神を礼拝する姿勢です。 ≪神を第一とすること≫
エトロはミディアンの祭司でありますが、まことの神様を礼拝する人です。1節、9~11節を読んでみましょう。「主はすべての神々にまさって偉大であったことを」と告白し、「焼き尽くす献げ物といけにえを神にささげた」(12節)
次に、群れを牧するリーダーと共同体の関係です。 ≪信頼し、任せること≫
モーセ、アロン、ミリアムの3頭体制だけでは、イスラエルの民の日常は回りませんでした。特にモーセにばかり権限が集中し、細かい指示が届きません。エトロはそれを見抜き(13節以降)、厳しくもあたたかい指摘を行います。「あなたのやり方は良くない。(中略)このやりかたではあなたの荷が重すぎて、一人では負いきれないからだ。わたしの言うことを聞きなさい」。→ 神を恐れる有能な人物(不正な利得を憎み、信頼に値する)を選び、千人隊、百人隊、五十人隊、十人隊の長に着かせる。彼らに仕事を分担させる。「モーセはしゅうとの言うことを聞き入れ、その勧めのとおりにし」(24節)の言葉に、モーセの人の忠告を素直に受け入れる謙虚さを感じます。
最後に: 教会形成も、一人の強烈なリーダーシップに頼るだけではうまくいきません。教会員がおのおの担うべき荷を担い、役割を果たすのであれば、共同体は健やかに成長することが出来ます。
祈りの課題: 心ひとつに祈りを合わせましょう
1東山キリスト教会の為(福音伝道と牧会の働き、メンバーの霊的健康)
9/16(水)、17日(木)聖書研究・祈祷会、9月20日(日)主日礼拝
今後の教会形成、福音伝道が主のみ心にかなって導かれますように
2日本と世界の為(新型コロナウイルスの終息、全国の水害被害を覚えて、世界の平和)
社会の営みの回復と、新しい価値観に生きることができるように。人種・国籍、社会の格差に
よって生じる差別、偏見から解放され、平和な世界が作り出されるように
3出席者の祈り課題
※次回:9/23(水)、24(木)「新しい生き方・十の言葉」(出エジプト20章)