1/10(水)・11(木) 聖書研究・祈祷会

《今日のポイント》 

聖書・奨励 「もっと偉大なことを見ることになる」(ヨハネ1:43~51)

はじめに

 ヨハネによる福音書は、他の共観福音書(マタイ、マルコ、ルカ)とは異なる独自の視点で記されています。言(ことば・ロゴス)による天地創造、光と闇など、書き出し部分では、1世紀から2世紀に広くギリシャ文化圏で影響をもっていたグノーシス主義に対して、キリスト教の立場から対話に努める視点があることを感じます。

1 最初の弟子たち(43節以降)

マタイなどの福音書では、ガリラヤ湖で漁をしているペトロ、アンデレ、ヤコブ、ヨハネに向けて「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう」(4:19)という主の召命によって弟子とされる場面が有名です。ヨハネは、これとは全く異なる描写で描かれています。まず、バプテスマのヨハネとヨハネの弟子が、主イエスを「見つめて、「見よ、神の小羊だ」(36節)」とヨハネは語ります。続いて、「来なさい。そうすれば分かる」という言葉に、ヨハネの弟子であった2人(ペトロとアンデレ)が従った。次の日、フィリポ、ナタナエルが、主に出会い、弟子となる、という順番で、主の弟子たちが誕生していきます。

2 ラビ、あなたは神の子です(49節以下)

 ナタナエルは、フィリポの言葉を聞いても、主イエスと出会うまでは、「ナザレから良いものが出るだろうか」(46節)と語り、すぐには信じようとしません。その後、「来て、見なさい」というフィリポの誘いを受け、主イエスの語りかけによって、心が開かれ、信じるようになります。

神の「ロゴス(言葉)」である主イエスの語りかけによって、この奇跡が生まれるのです。

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