10/11(水)・12(木) 聖書研究・祈祷会

《今日のポイント》 

聖書・奨励 「神の悲しみ」(イザヤ書5章1~6節)

ぶどう畑の歌

 前回3章に続き、ぶどう畑がテーマになっています。ぶどう畑は、神の愛するイスラエルの民を象徴しています。この畑が、指導者たちの不信仰により、また、ぶどう畑を取り囲む人々(諸外国)によって著しく損なわれてしまっている現実を嘆き悲しむ歌です。

  • ぶどう畑の愛の歌(1~2節)

 主なる神様は、預言者イザヤを通じて、愛の歌を歌っています。たとえイスラエル(この場合は、特に南ユダ)が指導者の不信仰によって、神様に背く方向に進んでいったとしても、また、諸外国によってないがしろにされる状況であっても、神様はこのぶどう畑(イスラエルの民)を愛し続けておられます。この畑は豊かで、肥沃な土地にありました。丘(エルサレムの丘)は、神の愛される都(神の平和)であり、豊かな祝福を約束された土地であったはずです。「しかし、実ったのは酸っぱいぶどうであった。」(2節終わり)

  • さあ、おまえたちに告げよう(3~6節)

神様は、この地(エルサレム、南ユダ)に神の民が平和に、そして、幸せに生きることを願っておられました。ところが、神の御声に聴き従うことを拒み、アッシリア、エジプト、バビロニアといった大国の王たちに助けを求め、その都度裏切られ、踏みにじられてきました。もはやこの地に何ができるのだろうか。神様の嘆きの声、悲しみの言葉がつづられています。 しかし、ぶどうはいつの日か回復し、畑に豊かな実りがもたらされる日が来ます(イザヤ4章2節、ヨハネ福音書15:1~17)。主イエスが来られる時、この方により、神のゆるしと回復が与えられます。その時、神の悲しみの歌は、真の喜びの愛の歌となる。「わたしの愛にとどまりなさい」(9節)との御声に聞き従う時、私たちに神の愛が豊かに注がれていきます。

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