9/27(水)・28(木) 聖書研究・祈祷会

《今日のポイント》 

聖書・奨励 「バベルと呼ばれた町」(創世記11章1~9節)

「ノアの子孫である諸氏族(中略)地上の諸民族は洪水の後、彼らから分かれ出た。」(10:32)。

 ノアの子どもたち(セム、ハム、ヤフェト)のさらにその子孫たちは、「産めよ、増えよ、地に満ちよ」(9:1)の神様の祝福に導かれ、地に広がり、繁栄していきます。

1 バベルの町と塔の建設に取りかかる人々(1~4節)

 バベル、それは混乱を意味する言葉です(9節)。最初にその名を町と塔につけていたかは定かではありませんが、東の方から移動してきた人々は、シンアルの地に平野を見つけ、そこに住み着き、天まで届く町を建て、全地に散らされることがないようにしようとしました(2~4節)。

 シンアルとは、後のバビロニア帝国の首都バビロンのある地域です。バビロンは、別名バベル。バビロン捕囚の出来事と共に記憶される地であり、イスラエルの民の苦難の歴史を思い起こさせます。高い塔を建築できるほど高い知識を持つ人々は、真の神様を畏れぬ人々になりつつありました。高い塔は、偶像を祭り上げ、己を神とする行為に等しい行為です。

2 神は人々に混乱を与えられ、全地に散らされた(5~9節)

その直後、神様は、人の世に降り、一つの言葉であった彼らの言葉を混乱させられました。混乱状態は、神自らが引き起こされました。一見すれば理解しがたいことです。しかし、元をたどれば、神様の御心から離れようとする人間の目を、神様へと引き戻すために与えられた神様の導きとも考えられます。後のペンテコステの出来事(使徒2章)で、聖霊を注がれた使徒たちの言葉(古今東西のあらゆる言葉を語りだした言葉)を聞いた人々は、神の言葉を聞き取ります。

「イスラエルよ、聞け(シェマー)」(申命記5章)と呼びかける御言葉を覚えたいと思います。

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