9/20(水)・21(木) 聖書研究・祈祷会

≪今日のポイント≫

聖書・奨励 「ノアの息子たち」(創世記9章18~28節)

1 ノアの息子たち(セム、ハム、ヤフェト)(18~19、25~27節)

 虹の約束(永遠の契約)に続いて、ノアの子どもたち、子孫たちが、地上に広がっていく様子が描かれていきます。セム、ハム、ヤフェトの内、ハムの子はカナンと記されています。ハムとは、イスラエル民族がのちの時代、移り住んでいく先のカナンの地の土着の民の先祖にあたります。

 24節以降に、ノアの言葉が初めて記されています。今まで、主が命じられることを忠実に従い、実行していく人。寡黙で、一言も不平不満を漏らすことのなかった人の言葉は、いったいどのような言葉であったのでしょうか。カナンの父であるハム(22節参照)は、父親がへべれけになって裸で眠り込んでいる姿を見て、父への尊敬の念が失われ、父を見下すような気持になりました。兄弟3人で、父のことを笑いの種にしようとしていたのかもしれません。そのことを見とがめた父ノアは、ハムとその息子カナン以下、カナンの子孫が、セムとヤフェトに劣る者として奴隷生活を送るようにとアナテマ(呪い)の言葉を語るのでした。セム、ヤフェトには祝福の言葉が語りかけられます。

2 人間ノアの姿(20~24節)

 ノアは長い箱舟生活の後、農夫となり、ブドウ畑を作る人になりました。自分の栽培したブドウから作るブドウ酒の味は格別でしたでしょう。「産めよ、増えよ」(9:1、7)の神様の祝福に基づく、ノアの生涯は祝福の人生です。

ただし、信仰の人、義人であるノアも一人の人間にすぎません。息子のハムに対して怒る姿は、人間臭さを感じます。さて、ノアは、その後350年生き続け、950歳の長寿の人生を送りました。ノアの生涯を通じて、私たちは考えます。人間の幸せとは何なのでしょうか。

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