9/6(水)・7(木) 聖書研究・祈祷会

《今日のポイント》 

聖書・奨励 「洪水の終わり」(創世記8章1~22節)

1 神様は御心に留められ、そして、決断された

 大洪水は実に1年以上続きました。40日40夜降り続いた雨の後、150日間は、水が地の面を覆い尽くしました。その後、完全に水が引くまでまだしばらくの時が必要です。大洪水のはじまった時、600歳であったノアは601歳となりました。

 注目したいのは、1節「神は、ノアと彼と共に箱舟にいたすべての獣とすべての家畜を御心に留め、地の上に風を吹かせられたので、水が減り始めた。」です。神様はあまりに地上に人の罪と悪が満ちてしまったことに心を痛められ、人間と動物(と植物)をいったんすべて滅ぼし尽くすことを誓われたのですが、ノアの姿に目を留められ、滅ぼし尽くすことを思いとどまられました。すべて滅ぼすことなく、何とか生かそうとされる神様の愛と憐みの思いを、「御心に留め」(1節)の言葉に見出すことが出来るのです。

 もう一か所、21節「主は宥めの香りをかいで、御心に言われた」。21節から22節にかけて、二度と再び大地を呪うことをせず、「生き物をことごとく打つこと」はしないのだと、神様は決断されるのです。神様がかいだ香ばしい香り、それは、ノアが主のために祭壇を築き、家畜と鳥を焼き尽くす捧げものとして神様の為にささげたものから立ち上った香りでした。

 神様は人の歩みをご覧になり、御心を留め、決断される方。後の主イエスの十字架にも、神様の愛の決断が表れています。滅びに至ることなく、何とか救おうとなさるのです。

2 希望のしるしを告げる

 現代でも、鳩は平和のシンボルですが、それは6~12節に登場する烏と鳩の様子に由来しているのでしょう。洪水が減り始めた時、ノアはまずは烏を箱舟から放ちます。次に、鳩をはなつとオリーブの葉を加えて戻ってきました。人間も動物の間に麗しい協力関係があります。

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