9/3(日) 週報巻頭言より

本物の福音に出会う』         No.211

「この大祭司は、わたしたちの弱さに同情できない方ではなく、罪を犯されなかったが、あらゆる点において、わたしたちと同様に試練に遭われたのです。」(ヘブライ人への手紙4章15節)

 先週水曜日の祈祷会後、私は一路岐阜を目指し、映画「荒野に希望の灯をともす」を岐阜メディアコスモスのホールで鑑賞。医師として医療に従事するばかりでなく、アフガニスタンの不毛の大地に井戸を掘り、灌漑工事に携わり、緑の大地を復活させた中村哲さんの取り組みに思いを馳せました。

 現地の子どもたちの笑顔に思わずこちらもホッとするシーンもあり、中村さんが2019年12月4日に凶弾に倒れたとのナレーションに胸が詰まる思いがしました。中村さんの遺志を引き継ぐ人たちの姿に希望が湧き、種まきの例えが思い浮かびました。

 「平和は人と人との和解にとどまらず、人と自然の関係の回復が大事なこと」という言葉が心に残りました。戦争、干ばつ、御自身の子どもの死。試練の中から立ち上がる中村さんの姿に、十字架の主イエス・キリストの姿を思いました。

 私も今出来る最善を成していきたいと改めて覚悟と決意を与えられました。神と人に仕える日々が過ごせますように。主の平和を祈りつつ。

-週報巻頭言, 牧師のお話