12/11 週報巻頭言より

『光あれ』               No.176

神は言われた。「光あれ。」こうして、光があった。神は光を見て、良しとされた。(創世記1:3,4より)

 先週、日本バプテスト連盟の東日本大震災支援の働きに携わって来られた「現地支援委員会」から、一冊の記念誌が届きました。「光あれ~混沌の地に生かされて~」東日本大震災から10年の証言集です。膨大な言葉と写真の記録集でした。10年の間に、天に召された牧師や信徒の方々もいらっしゃる中で、言葉は文字になって残っています。その中に、或る牧師の地上での最後の説教ではないかという説教がありました。内容は、きわめて伝道的でした。

 「死ぬということはどういうことですか?私は「隣の部屋に行くこと」だと思っています。(中略)「では、またお会いしましょう」。お会いするのは天国で。天国の門口で待っておりますから、そこでお会いできますか?「信じます」と言わなければ入れないですよ。だから皆さん信じてください。これは私の最後の招きです」。(2014年3月)

 説教後の約半年後に天に召された牧師の名は、野口直樹先生です。2012/13年に東山教会にもお立ち寄り下さり、しばし歓談の時を持ちました。生き様、言葉が今も心に刻まれています。福音の御言葉は希望を与えます。光となって心を照らします。世を照らします。私たちも誰かの光になっているのだと信じています。主の平和を祈りつつ

-週報巻頭言, 牧師のお話