5/15 週報巻頭言より

『私にとっての沖縄』          No.146

「主なる神は、土(アダマ)の塵で人(アダム)を形づくり、その鼻に命の息を吹き入れられた。人はこうして生きる者となった。」(創世記2章7節)

 今日は、沖縄の本土復帰50年にあたります。「ぬちど宝(命は宝)」。沖縄というと、すぐに思い浮かぶ言葉です。 

 私にとっての沖縄体験は、すべて出会ってきた人々との交流から始まっています。東京神学大学に3年次編入学をした際、同期に沖縄出身の具志堅さんがいました。聖歌隊でもご一緒し、スパムという缶詰を御裾分けして頂き、初代ウルトラマンとウルトラセブンの脚本家、金城哲夫氏を知りました。シリーズに流れる平和への思いと沖縄との関係を座学で教えて頂きました。沖縄について自分がいかに無知であったかを知りました。その後、沖縄が米国領であった頃に日本バプテスト連盟派遣の海外宣教師として、開拓伝道に携わった調正路・清子夫妻と出会いました。調師はロゴス腹話術の門下生で、春風うるまという芸名の持ち主。私はこの先生から腹話術の手ほどきを受けました。辺野古の海を守る活動を続ける岡田有右・富美子牧師夫妻との出会いも印象深くあります。ここ東山教会でも、Sさん親子、I兄との出会いが与えられ、沖縄の味も分かち合って頂いています。私にとって、沖縄を知る出会いはまだ始まったばかりです。沖縄の地を訪れる日を夢見て。

-週報巻頭言, 牧師のお話