心の平和・この世の平和(8/11 週報巻頭言)

「平和を実現する人々は、幸いである、

その人たちは神の子と呼ばれる。」(マタイ5:9)

 8月、私たちは平和を切に願う祈りと共に、礼拝をささげます。
最近、世界情勢の変化と共に、国と国同士の利害関係が、新たな対立構造を生みだす緊張感が増しています。

1945年8月の広島、長崎の原爆投下から74年、核兵器の恐ろしさ、
戦争の生み出す悲惨さを、私たちはいつの間にか忘れ、目先の状況に流され、
平和への思いが薄れているのではないか。戦争体験者は、その多くが80代を超え、
経験談をじかに聞く機会が減りつつあります。先日の原爆犠牲者の慰霊式典の中で、
核兵器廃絶をせつせつと訴える被爆体験者の方々の声を聞きながら、
同時にイエス様の言葉、「剣をさやに納めなさい。剣をとる者は皆、剣で滅びる。」(マタイ26・52)が私の耳に響いてきました。

現実の私は、連日の猛暑に体が疲れ、気力が奪われ気味。
「あれをしよう!これをいつまでにしよう」と思いつつ、後回しになっていることがいくつもあります。
それでも、毎日の食前の祈りでは、家族と共に、世界の平和を祈ります。
せめて平和の実現の第一歩、祈ることから始めようと決意しているから。
また、ひょんなことから関わることとなった愛知宗教者9条の会への参加も、
私なりの平和実現に向けてのささやかなアクションの一つです。

-牧師のお話