4/29,30家庭祈祷会用「子たちよ、何か食べる物があるか」(ヨハネ21:1~14)

兄弟姉妹の皆様、おはようございます。家庭での祈祷の為、祈祷会での奨励要約を掲載します。聖書を読むこと、祈ることを大切に歩みましょう。皆様の霊肉共に神様の守りのうちにありますように。

1 最初に立ち帰る
 ヨハネ福音書は、ガリラヤに戻った弟子たちの行動を詳細に記します。ガリラヤとは、弟子たちにとっての故郷です。この故郷に帰ってきたということはいったいどのような意味を持つのでしょうか。「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう」(マタイ4:20)との言葉に従って網を捨てた彼らは、なぜ再び網を手にして漁に出たのでしょうか。かつて私は、弟子たちは失意の底で、半ば自暴自棄になって漁師に戻ったのかと想像していました。彼らがガリラヤに戻ったのは、イエス様にガリラヤに行きなさいと命じられていたからです。ペトロたちが「わたしは漁に行く」、「わたしたちも一緒に行こう」と言ったのは失望からではなく、復活の主に出会うことができるという期待が芽生えていたからではないでしょうか。初心に戻ると言いますか、一度は主のもとを離れてしまった挫折の先に、自ら再生するための積極的な行動であったのだと今感じています。

2 「子たちよ、何か食べる物があるか」「さあ、来て、朝の食事をしなさい」
 復活のイエス様は、ガリラヤ湖の岸辺で弟子たちに再び出会います。弟子たちを先に待ち、再び人間をとる漁師にするべく、待っておられたのです。「立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい」(ルカ22:32)とおっしゃったイエス様は、弟子たちを漁師にするばかりでなく、羊飼いにするべく、2度目の召命を行われたのです。“魚をとる”=福音伝道とすれば、“羊を飼う”=牧会・教会形成。福音の種まきは教会の使命です。それと共に、種まかれた人々の育成は、教会が成長するためには欠かすことのできない重要な働きです。イエス様は、「わたしの羊を飼いなさい」(ヨハネ21:17)とシモン・ペトロに呼びかけられました。「羊を飼う」とは、“羊に餌を与える(Feed my sheep.)”ということです。羊たちに新鮮な食物を与え、健やかに育てる努力を惜しまないということです。

3 3回目の出会い
 3回イエス様を知らないと言ってしまったペトロに対して、イエス様は3回「ヨハネの子シモン、わたしを愛しているか」(15節、16節、17節)と繰り返されました。復活されたイエス様は、3回弟子たちの前に姿を現されたと聖書には記されています。3回というのは、偶然でも見間違いでもなく、必然的に、そして真実、復活の出来事は起こったこと。弟子たちは本当に復活のイエス様に出会い、復活の証人として立たせられたということを物語るものです。日本のクリスチャンは、初めて福音を聞きバプテスマ(洗礼)を受けて教会に通っても、3年で教会を離れる人々が多いと言われます。それだけ福音から引き離そうとする世の力は大きいのですが、主の元にとどまり、主と共に歩むことを、何より主ご自身が願っておられることです。今日も復活の主と共に歩んでいきましょう。

祈りの課題:
教会の祈り(礼拝の再開、メンバーの霊的健康、今年度の教会の歩み)、
日本と世界の為(新型コロナウイルスの収束、世界の平和)の為祈りましょう。
※次回:5/6(水)、7(木)「キリストの証人となる」(使徒1:3~11)

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