5/3 「突然の来訪者に思うこと」(週報巻頭言より)

たゆまず善を行いましょう。飽きずに励んでいれば、
時が来て、実を刈り取ることになります。(ガラテヤ6:9)

 先週の水曜日のこと。ひとり祈祷会(正確には、家庭礼拝期間中の祈祷会)を方舟ルームで行っておりましたところ、玄関で声がします。ジョギング途中らしき男性が立っていました。お話を伺いますと、現在後期高齢者にあたる年齢の方で(見かけは10歳以上お若い)、10数キロ先からジョギングをして帰る途中に十字架を見かけて立ち寄られたとのこと。クリスチャンではないが、名古屋市内/近郊の教会に時折足を運んでいるとおっしゃいました。礼拝堂を見てみたいということで、礼拝堂で、しばらくお話をしました。「第2次世界大戦中に生まれて、子どもの頃の記憶に、戦争の記憶がある。単純で幼稚な考えかもしれないが、戦争はいけない。世界の人々と仲良く過ごすことが大切だ」と、しみじみと語っていらっしゃいました。
 トルストイに「靴屋のマルチン」という作品があります。腕はいいが商売下手の靴職人のマルチンが、ある一日の間に、様々な人と出会うお話です。知らずに親切にした相手は皆、実は姿を変えたイエス様だったという内容です。「あの男の人も、ひょっとしてそんな人だったりして…」。ひとり祈祷会の私を慰めに、あの方が来て下さったのかもしれません。感謝と共に、祈祷会を終えることができました。
主が皆さまと共におられます。主の平安を祈ります。

-牧師のお話