7/19,20 聖書研究・祈祷会

2023/07/21

《今日のポイント》 

聖書・奨励「生きる者となる」(創世記2章4節後半~17節)

1 2種類の天地創造物語?(2章4節後半~5節)

 「主なる神が地と天を造られたとき」(4節後半)から始まる創造物語は、1章1節以来の天地万物の創造物語とは別の物語のようです。しかし、二つの創造物語は、別の事柄を表わしているのではなく、同じ創造主によって作られた創造物語を別の視点で見ている物語だと捉えて読んでいきましょう。

 1章から始まる天地万物の創造物語は、神の言によって作られる創造物語。2章からは、人間の視点から見る創造物語。実際、2章では、人間の創造の物語を中心としてお話が展開されていきます。

2 アダマ(土)から、アダム(人)が造られていく(4~9節)

 「塵は塵に」(2:7,3:19)とは、キリスト教の葬儀の式文で引用される言葉です。アダム(人)創造の物語は、まるで泥人形を作るようにして形が造られ、そこに命の息を吹き入れられていくという驚くべき描写をもって描かれています。命の息は、別の言葉で言えば、神の霊の息吹きです。聖霊が吹き込まれて人間が生きる者とされた。ここに、生命の奇跡を見ることが出来ます。

3 エデンの園の管理者として(10~17節)

 エデンの園は、肥沃な三日月地帯と言われるチグリス・ユーフラテスのどこかに存在するように描かれています。豊かな水(川)をたたえる土地には、木が生い茂り、園の中央には、命の木と善悪の知識の木が生えています。主なる神は、人をその管理者として「エデンの園に住まわせ、人がそこを耕し、守るように」と仕事を与えられました。主なる神は、人に、“園の中央に生える善悪の知識の木を食べることを禁じ(理由:食べると必ず死んでしまうから)、その他の木々の実りは何でも食べていい”と命じられるのですが、果たしてそれを守ることが出来たのでしょうか。

-聖書研究・祈祷会, 祈祷会のご案内