10/8(水)・9(木) 聖書研究・祈祷会
「ヨナ、逃げる人」(ヨナ1章)
1 ヨナ書とは
北イスラエルの王ヤロブアム2世の時代(即位前8世紀ごろ)に預言者として活躍したヨナ(「鳩」の意)を主人公にした物語だと考えられています(列王記下14:25参照)。排他的で自己中心的な信仰を批判し、異邦人も主の愛と赦しの中にあることを示すところにあります。
2「主の滅び預言をヨナはどのように受け止めたのか」
アミタイの子ヨナは、ニネベの都に行って、滅びの預言を伝えるように促されました。ニネベは、アッシリアの都。紀元前612年に陥落するものの、繁栄を極めた大都市です。ニネベの「悪はわたし(=主)の前に届いている」。ヨナは「タルシシュに向かった」。タルシシュは、キリキア州のタルソス/スペインのタルテソス(エゼキエル27:12他)。彼は、反対方向へと逃げたのです。
3「ヨナはなぜ逃げたのか」
ヨナは、なぜ逃げたのか。①ニネベの人々が自分の預言などに耳を傾けるはずもないというのがまず考えられる理由ですが、②万が一、自分がニネベの人々に伝えた時に、彼らが悔い改めて、まことの神に立ち返るかもしれない。ニネベは悪の報いを受けて滅びるべきという考えがあったとも考えられます。北イスラエルは、紀元前722年、アッシリアによって滅ぼされました。バビロン捕囚後にヨナ書が記されたとすれば、アッシリアへの憎しみがイスラエルの民にあるはずです。神様の御心はどこにあるのかを問いかけているのだとも考えられます。