11/24(日) 週報巻頭言
言の葉(ロゴス)について No.275
「初めに言(ことば)があった。言は神と共にあった。言は神であった。」(ヨハネによる福音書1章1節)
詩人谷川俊太郎さんが、天に召されました。多くの詩を世に生み出され、分かりやすい言葉で日常を描き出し、宇宙の神秘を歌い、平和を生み出すための願いを込め、子どもの世界から、高齢者となったご自分の現実まで、ありとあらゆる事象を言の葉にのせ、私たちの心に届けてくれた人です。
児童合唱団に入っていた私も、谷川さんの言葉の世界に魅了されました。「さる・さらう」「かっぱ・かっぱらった・とってちってた」などの言葉遊びの数々。歌にのせて、メロディーが加わると、とてつもなく面白いのです。スヌーピーの翻訳から、世界各国の詩人の詩の翻訳まで、谷川さんの手にかかると、言葉が躍り出します。
「おとなになるということは、自分の中の子どもを捨て去ることではなく、むしろそれをつきつめてゆくことなのではないか、子どもたちの言葉を記しながら、私はしばしば考えました。」(「かみさまへのてがみもっと」のあとがき)
子どもの姿を見習うように、子どもは神の国の住人なのだから、とはイエス様の言葉ですが、谷川さんの人間の本質を見抜く力に、イエス様との共通点を見出すことが出来ます。私たちはどんな言葉を語っているでしょう。そして、どんな世界を生み出す言葉を語り合っているでしょうか。