6/22(日) 週報巻頭言
夏至を迎えて思う No.305
「お与えになるおおくのしるしを見て 地の果てに住む民は畏れ敬い 朝と夕べの出で立つところには
喜びの歌が響きます。」(詩編65編9節)
昨日は、夏至(日照時間が最も長くなる日)でした。これから冬至に至るまでの約半年、徐々に日照時間は短くなり、主のご降誕のクリスマスを迎えることになります。
夏至になると、私はトーベ・ヤンソン作『ムーミン谷の夏まつり』を読みたくなります。洪水によってムーミン谷が水で覆いつくされ、住人達に一家離散の悲しみが襲います。しかし、小さくされた生き物たちはめげません。
ムーミン一家は、湖に流れ着いた大きな屋敷(実際は、舞台劇場)に一時避難することになります。そこに住み着く劇場支配人の妻の指導の下、一家は初めての演劇経験をすることになります。更に演劇公演まで!谷の住人達は、避難先の森から各自舟で集まってきます。公演中には、涙の再会があちこちで起きるという流れです。
トーベは、自然災害や戦争(大国ロシアと北欧小国との戦い)で苦しむ市民の悲喜こもごもをムーミンたち登場人物に重ね、生き抜く勇気や日常のささやかな喜びを描き出します。争い絶えない世界情勢の中で、当たり前の日常のすばらしさを感謝し、平和の実現の為に祈りを合わせましょう。