5/1(水)・2(木) 聖書研究・祈祷会

「福音に共にあずかる」(1コリント9章21~23節)

《今日のポイント》 

1 自由な者でありながらも仕える人になる(21~22節)

 「わたしは、誰に対しても自由な者ですが、すべての人の奴隷になりました。できるだけ多くの人を得るためです。」(19節)の言葉は、マルチン・ルターの“キリスト者の自由”の元となった御言葉です。律法を大切に生きるユダヤ人には、律法を大切にする人として、福音を伝える。律法を知らない異邦人に対しては、その人たちの考え方を尊重しつつ、福音を届ける。弱い人に対しては弱い人の考え方や気持ちを理解して裁くことなく、相手に届く言葉を語る。

 「相手の靴を履く」ということわざがありますが、その人の生きて来た文化や考え方の背景を理解したうえで、その人に届く福音の御言葉を語っていくやり方は、まさに「自由な人」でありながら、「奴隷」=相手に仕える人となる生き方です。この基本は、主イエス・キリストの生きざまにつながります。パウロの言葉を通して、病める人には病める人の気持ちを理解した上で、救いのメッセージを語られる主イエスの言葉と行動が、私たちの脳裏に浮かんでくるのではないでしょうか。

2 共に福音にあずかるために(23節)

 パウロは、「福音のためなら、わたしはどんなことでもします」とまで語ります。これは悪事に手を染めることではなく、あくまでも神様の御心を第一として行動し、御言葉を実行していくのだという決意の表れです。いやいやすることでなく、強いられてするのでもなく、自ら進んでするのはなぜか。一人でも多くの人と福音の喜びを分かち合うためです。基本に神様の愛があるのです。

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