12/25(木) クリスマス祈祷会 (夜)

「神に感謝!」(マタイ2章1~12節)

説教本文

クリスマスおめでとうございます。今晩、静かな夕方に、クリスマスをお祝いすることができる事、これは、まさに神様の恵み、そして、神様の奇跡の出来事であるのだと実感しています。

神に感謝!というタイトルをつけています。11月30日の日曜日から始まった、アドヴェント、待降節ですが、これは、12月24日、クリスマス・イヴをもって終了します。アドヴェントキャンドルに毎週ろうそく4本をともしたように、12月25日、クリスマス・デイ、イエス・キリストのお誕生日の前日をもって、終了するのです。そして、クリスマス・デイ、キリストの祭りの日、キリストのお誕生をお祝いする日、2000年前のキリストのお誕生をお祝いすると共に、心から待ち望みます。再び私たちの世に来て、私たちを完全に救ってくださる日が来るのを。

マタイ福音書を頼りに、しばらく、クリスマスの物語をたどってみましょう。

ヘロデ王の時代という言葉から始まっています。紀元1世紀の前後、またぐようにして、ヘロデ王の治世は続きましたが、そのヘロデ王、ヘロデ大王とも言います。この人が存命中に、別の王、それこそ、まことの王様がお誕生になった。それは、正統的な王であって、ユダヤの先祖をたどれば、最初の王様であるダビデに連なる人なのだ、という知らせは、ヘロデにとっては大変迷惑な話でした。

自分は、ダビデに連なる家系の人間ではなく、純粋なユダヤ人ではなく、外国人の血筋を引いている人であったからです。

その知らせをもたらしたのが、東の方から来た占星術の学者たち、そうです、皆さんもよく知っている3人の博士たち。星占いの人たち。今風に言えば、天文学者たちです。

星の動きを研究し、今年の作物は実りがいい、悪い、今年の王様の運勢は良い、悪い、今年の国の平和は守られる、あるいは、他の国が攻め込むといった、あらゆることを占っている人々でありました。

この人たちが、星の動きを観察していたら、見たこともないような星が現われた。今でいうならば、ハレー彗星のような星。突如現れ、輝きを増し、まるで自分たちを導くように、先導する星として、この星が、遠いペルシャの方から、もしくは、アラビア半島のどこかの国から、はるばる西の方へ、西の方へと導いてくれた。

その星はどうやら、本物の王様である。ユダヤの本当の王様であるばかりか、全世界の救い主の可能性もあるほどの、偉大な王らしい。

占星術の学者たちが3人であったのか。これは、実はよく分かりません。贈り物の数からして、3つ。ならば、3人だと、後に考えられたものです。何でしたら、後から4人目、アルタバンなる人物が遅れて登場しても、おかしくは有りません。

ヘロデは学者たち、便宜的に3人としておきましょう、3人の博士が登場したことで、疑心暗鬼に駆られます。王に限らず、エルサレムの都の住人は、皆、これからどんなことが起きるのか。もし万が一、新しい王様が現われたら、どんな時代になってしまうのか。不安が広がりました。

3人の博士は、どこに行けば会えるのか、ただそのことを知りたかったのですが、どうも、ヘロデ王はじめ皆の様子が落ち着かないので、おかしいと感じました。

エルサレムから少し離れたベツレヘムに、宿屋がありました。とはいっても、この宿屋は、ちょうど、人が一杯で泊まることができません。ですから、家畜小屋、ろば、羊、他に牛などの家畜の息遣いのする小屋の一階で、飼い葉おけに生まれたばかりの赤ちゃんイエス様が寝かせられている、そこに、3人の博士は辿り着きました。星に導かれて。

ここに、大きな喜びが広がります。王の生まれる場所としては、ふさわしくないであろう家畜小屋、人々ではなく、動物の息遣いのする場所で、動物たちに見守られ、そして、マリアとヨセフ、三人の博士たちに見守られて、赤ちゃんのイエス様は微笑んでいます。

黄金、それは、王様にふさわしい贈り物、乳香、それは、神様を礼拝するためにふさわしい贈り物、最後の、没薬、それは、本来であれば、死んだ人の体に塗る薬。これは、十字架の死を迎えるであろう後のイエス様に、最もふさわしいものが捧げられました。

わたしたちは、このクリスマスの物語から何を知るでしょう。

神様は、この世界のすべての人のために、救い主をお与えくださったという事。人種、国籍、宗教、肌の色、様々な違いを超えて、本当にすべての人に、救いがもたらされたという事。

そして、人間だけではなく、動物にも、救いは広がっているということ。

最後に、イエス様は、私たちの王として、祭司として、そして、十字架の死と復活をもって、私たちを救ってくださったということ。

神に感謝!  それは、過去、現在、未来を生きる、すべての人の救いとして、イエス様がお生まれ下さったこと。このことをお祝いする為、私たちが、クリスマスでささげる祈り。そして、賛美の言葉です。「神に感謝!」 ハレルヤ、アーメン

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