4/15(水)・16(木) 聖書研究・祈祷会
「テトスの働き」(テトス1章)
牧会書簡としてのテトス
テトスへの手紙は、テモテに宛てた手紙と非常によく似ています。テトスは、ユダヤ人ではなく、異邦人であって、パウロによって導かれた人。テモテは、パウロと同じく、父親が異邦人(ギリシャ人)、母親がユダヤ人という点で異なります。パウロの思いが、テトスにも熱く注がれているのは、「信仰を共にするまことの子テトス」(1:4)という言葉からも明らかです。パウロの代理者として、コリント教会に手紙を届ける使者としてテトス2度も用いられていること(2コリント7:6以下、8:16以下、23以下)からも、信頼厚い人物であることが分かります。2コリントでは、9回もテトスの名が見出されます。貧しい人々、虐げられた立場の人に寄り添い、支援・援助する働きに励んだ人として記録されているのです。
クレタ島でのテトスの役割
テトスは、パウロから監督としての役割を任命され、クレタ島の町々に長老を立てるための役割を担いました。時期としては、パウロはローマで投獄された頃のことです(使徒28章)。長老と監督の役割は、現代の牧師、神父などの司祭の役割として理解してよいかと思います。
地中海世界で見下された存在とされたクレタの人々に仕え、健全な教えを伝え、牧会する人々を教育する指導者として、テトスは従事していきました。後に「クレタの司教」と呼ばれる。
余談として:「クレタ人は・・」の諺は、紀元前3世紀の詩人カリマコスという人が広めたもので、もとはエピメニデス(紀元前6世紀)に由来すると考えられています。