1/29 週報巻頭言より

『道・真理・命の主に導かれて』     No.183

イエスは言われた。「わたしは道であり、真理であり、命である。わたしを通らなければ、だれも父のもとに行くことができない。」(ヨハネ福音書14:6)

 今は様々な道の分かれ目の時期です。旅立ちを前にして、若者たちは特に心慌ただしいような、切ないような時を過ごしていらっしゃることでしょう。私たちの東山教会にも、中学、高校の卒業を控える方々や、大学や大学院等の卒業を控え、卒業論文の執筆に取り組む真っ最中という方々もいらっしゃいます。“道・真理・命の主”が、先立ち、伴って下さいますように心から祈っています。

 26年前、私が神学生の最終学年の夏、全国少年少女大会・リーダー研修会に参加した時、大会講師の藤田英彦牧師から聞いた言葉を思い起こしています。「知らないことは罪だ」。歴史を正しく理解し、同じ過ちを繰り返さないために、見たくない、知りたくない現実を知るべきことを伝える言葉です。90歳台になる藤田牧師の言葉を最近或る機関紙で目にし、感銘を受けました。激動の現代を鋭く読み解き、歴代政権と現政権の抱える問題を指摘する文章でした。

 ぶれない確かな視点を感じ、私もそのような視座を主から賜りたい。祈り、発言し、行動していきたいと改めて思わされました。お一人おひとりに、新たな出発と旅立ちの時が導かれますようにと切に願います。

-週報巻頭言, 牧師のお話