8/28 週報巻頭言より

『平和、大河の流れのように』      No.161

「わたしの戒めに耳を傾けるなら あなたの平和は

大河のように 恵みは海の波のようになる。」

(イザヤ書48章18節)

平和を願う8月最後の主日を迎えています。ウクライナやミャンマー情勢を思いながら、現代と過去の歴史を考えています。ごく最近の世界情勢では、「核」をめぐって目まぐるしく動いています。世界の核軍縮の方向性を協議するNPT=核拡散防止条約の再検討会議は最終日の会合が開かれましたが、ウクライナ情勢をめぐる対立が解けず、「最終文書」の草案にロシアが反対したことから、文書は採択されなかったことが伝えられました。平和を誰もが愛し、求めている一方で、戦争を止める事が出来ず、武器武力を手放すことが出来ない現実があることを痛感しました。

教会学校教案誌「バプテスト誌」(7,8,9月号)の「平和メッセージ」には、首里バプテスト教会牧師の柴田良行先生の言葉が掲載されていました。本土出身(九州地方)の柴田師は、沖縄に家族で移住し、首里教会に仕えています。教会員の言葉を紹介しつつ、基地を抱える沖縄の現実と苦悩を証言。過去の傷を語る痛みを抱えつつ、命の尊さを訴え、神の国を求め続ける一人の信徒の方の姿を伝えて下さいました。沖縄の平和、世界の平和を心から祈り求め続けて行きたい。改めて平和の祈りが与えられました。

-週報巻頭言