8/14 週報巻頭言より

『メメント、記憶すること』       No.159

「これは、あなたがたのために与えられるわたしの体である。わたしの記念としてこのように行いなさい。」(ルカによる福音書22章19節)

 今日は、「平和」を祈念し、「召天者」を記念する日です。平和については、1945年の太平洋戦争、第2次世界大戦における日本の敗戦を記念し、二度と再び他国を侵略し、他国に攻め込むことなく、戦争を行わない為。核兵器を用いた壊滅的な戦争を行うことを良しとせず、世界に武器・武力による平和ではなく、主イエス・キリストの十字架と復活による平和が実現することを祈念する為、私たちは毎年この8月第2週を平和記念の主日として覚えています。

 もう一つの記念、それは、召天者記念です。これは日本の文化風習であるお盆にちなんでいます。死者の魂がこの時期に帰って来るという仏教的な思想は含んでおりませんが、先に天に召され、神様のもとで安らぎを得ていらっしゃる先達たちの存在を心に覚え、神様の救いを待ち望む為、この召天者記念を行っています。

 人間は忘れやすい動物です。戦争のことも、核の恐ろしさも、どこか他人事、昔ごとになっております。ウクライナ戦争で改めてこのことを思い知らされました。平和を祈り、神様の愛と赦しに留まり、すべての人が救われる日が来るよう、祈りつつ、今の時を過ごしていきましょう。

-週報巻頭言