5/29 週報巻頭言より

『心のふるさと 富士の山』       No.148

「目を上げて、わたしは山々を仰ぐ。わたしの助けはどこから来るのか。わたしの助けは来る 天地を造られた主のもとから。」(1,2節)

 先週火曜日、私は全国少年少女大会の下見・会議を兼ね、静岡県御殿場市にあるYMCA東山荘(とうざんそう)に行ってきました。一日で往復約530キロの距離を車で行き来し、帰路の途中、静岡教会と実家に立ち寄るという強行軍でしたが、嬉しい出来事が幾つもありました。

 ここ数年、オンライン上では会えていても対面では久しぶりの再会が出来たこと。数年のブランクはどこへやら。対面の直接性はありがたいものです。もうひとつの嬉しかった事、それは、実家にいた時には当たり前に眺めていた富士山を久々に眺めることが出来たことです。

 東山荘の離れに、「夕陽の丘」と「黙想館」(祈祷室)がありますが、そこからの眺望がまさに「絶景かな絶景かな」で、真正面に富士山を一望できたのです。メンバーで新生讃美歌435番「山辺に向かいてわれ」を賛美し、静かな感動が心のうちに広がりました。体の疲れは残りましたが、霊的には満たされました。出会うこと、交わること、そして場所を変えてみること。コロナ以前の当たり前が、当たり前でなく、人間を人間たらしめる、人間らしさを保つ大切な事柄であることを再確認する旅となりました。

-週報巻頭言, 牧師のお話