4/6,7 聖書研究・祈祷会

《今日のポイント》 

聖書・奨励「ユダヤ人の王」(マルコ15:6~20) 〔新約95頁〕

1 ローマ総督ピラトについて(6~15節)

 ピラトは紀元26~36年、ユダヤ地方を治める総督として着任。尋問の途中、エルサレムに滞在中のヘロデに尋問させ、「この日、ヘロデとピラトは仲がよくなった。それまでは互いに敵対していたのである。」(ルカ23:12)とあるように、イエス・キリストを媒介に権力を握る者同士の駆け引きがなされています。さらに、エルサレム当局(宗教指導者、貴族階級)とも駆け引きを行っています。   

ピラトの妻は「正しい人」が罪に定められる夢を見て、ピラトに裁判をしないように忠告を受けますが、その声を聞く余裕はありませんでした(マタイ27:19)。結局、エルサレム当局と群衆の声に押し流されるように、十字架刑を決めてしまうのです。

2 「ユダヤ人の王、万歳」(16~20節)

 イエス・キリストに対して、「ユダヤ人の王」(十字架上では、罪状書きに記されている マタイ27・37)という呼称をつけ、侮蔑をしているのはローマの兵士たちです。「お前がユダヤ人の王と自称した者なのか。その証拠を見せてみよ」という見下したまなざし、群衆や祭司長たちの、イエスは神によって立てられたメシアであるのかどうか知りたいという疑いと期待のまなこを人々にさらされた主イエス。ローマ兵のマントとも言われる紫/緋色の衣を着せられ、いばらの冠を頭にかぶせられました。

終わりに

 十字架をめぐり、人々の本質があらわにされていきます。状況次第で旗色を変える群衆たち。権力を守ることに終始する権力者たち。マルコ福音書は、神様の御心に従い、神様の栄光を表すことに集中していらっしゃる主イエスを、その沈黙を守る姿から明らかにしています。「しかし、イエスがもはや何もお答えにならなかった」(15:5より)。

祈りの課題: 心ひとつに祈りを合わせましょう!

1東山キリスト教会の為(福音伝道と牧会の働き、メンバーの霊的健康)

・今週(6日・7日)の聖書研究・祈祷会、4月10日 主日礼拝

・6(水)松江教会、O.T姉、7(木)鳥取教会、T. S姉                     

・教会形成、福音伝道が主のみ心にかなって導かれますように。新年度の歩みの為に。

・会堂建築の幻を覚えて祈り続けることが出来ますように。

2日本と世界の為(新型コロナウイルスの終息、世界の平和のために)

・新型コロナはじめ、自然災害、貧困、民族紛争など、全世界にある苦しみに解決の道を。

・社会の営みの回復と、新しい価値観に生きることができるように。人種・国籍、社会の格差に

 よって生じる差別、偏見から解放され、平和な世界が作り出されるように

・国内、国外に生きるすべての苦しみを抱える人々に平安と助けが与えられるように

3出席者の祈り課題 

  • 次回は、4月13日、14日「あらわになった神」(マルコ15:21~41)

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