11/7 週報巻頭言より

『主の恵みに生かされて』        No.121

すると主は、「わたしの恵みはあなたに十分である。

力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ」と言われました。だから、キリストの力がわたしの内に宿るように、

むしろ大いに喜んで自分の弱さを誇りましょう。」(2コリントの信徒への手紙12章9節)

 或る武術の達人がこんな言葉を語っていました。「武術は避難訓練です。いざとなると人は声も出なくなります。普段、武術を練習している人でもその技が出なくなります。人間はあんまり自分の力を過信しない方がよいのです」。

 その言葉を聞きながら、信仰の世界にも相通ずるものを感じました。おのれの弱さを自覚すること。キリストの力に依り頼んで生きること。いざという時、どれほどイエス・キリストによって助けて頂いているのかを改めて感じました。特に、コロナ危機の中で揺らぎそうになる自分を足元から支えてくださる大いなる力、神様の恵みを何度も味わってきました。同じ信仰にある兄弟姉妹たちからも支えられています。もちろん、家族からも。多くの人たちから祈って頂いて、今在る自分ということを。

「こんな私でも神様の愛を頂いて、救われている。神様は全ての人を愛しておられる。この神様の愛を伝えたい」と、昔の私は真剣に考えていました。今改めて神様の恵みを一人でも多くの方と分かち合いたいと願っています。

-週報巻頭言, 牧師のお話