10/3 週報巻頭言より

『素敵な100年人生』        No.116

「生涯の日を正しく数えるように教えてください。

 知恵ある心を得ることができますように。

(詩編90編12節)

 グランマ・モーゼス(モーゼスおばあちゃん)を御存じですか。先日、実家の母から手紙をもらい、その中に静岡市美術館で開かれた『グランマ・モーゼス展』(生誕160年記念)のパンフレットが入っていました。グランマ・の本名は、アンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼス(1860年~1961年)。70代で本格的に絵筆を取り、101歳で亡くなる年まで何と1600点以上もの作品を遺したとのこと。アメリカの北東部の農村で暮らした経験に基づいて、四季の移ろい、日常生活のこまごまとした様子、人々の息遣いを伝える絵画は、全米はじめ世界に多くの感動を与えました。今年は日本全国で彼女の展示会が順次開催されています。

 自然の彩の素晴らしさもさることながら、赤ちゃんから高齢者までそこに描かれる人々の生活者としての姿は、実に楽しげで生き生きとしています。風景の中には教会の姿も描かれています。教会が日常に溶け込んでいるのです。 

生涯の最期まで主に結ばれて、人々と良い関係を結び、助け合い支え合う人生を全う出来たらどんなに素晴らしいでしょう。グランマ・の絵の写しを眺めながら、そんなことを思わされたものです。主の平安を祈りつつ。

-週報巻頭言, 牧師のお話