7/7,8  聖書研究・祈祷会

聖書・奨励「聞くのに早く、話すに遅く」(ヤコブ1:19~27) 〔新約422頁〕

ヤコブの手紙とは:

「行いの伴わない信仰は、死んだもの同然である」(2:17)というテーマは、ヤコブの手紙の特徴です。プロテスタント教会は、「行いによって、義とされるのではない。ただ恵みにより、信仰によって義とされるのだ」(ローマ書)というパウロの信仰理解を基盤とした福音理解を大切にします。宗教改革者マルチン・ルターは、ヤコブの手紙を、わらの書物(取るに足らないもの)だと公言してもいました。しかし、ヤコブの手紙を注意深く読むなら、大切な真理がここにもあることに気がつきます。

1.「聞くに早く、語るに遅く」(19~21節)

 心理学の、特にカウンセリングにおいては傾聴を大切なこととしてとらえます。誰でも誰かに話を聞いて欲しい、自分を肯定してほしいという思いをもっています。何でもあなたは正しいのだと無条件に言うことはできませんが、ヤコブの手紙では、もうひとつ「怒るのに遅いように」と勧めています。現代の怒りの感情、負の感情が心にたまりやすいストレス社会において、この3つの勧めの言葉は、金言ではないでしょうか。

2.「御言葉を行う人になりなさい」(22~27節)

 聞くだけではなく・・・という言葉は、とかく耳学問になりがちな信仰生活において、大切な言葉ではないかと感じます。25節後半、「このような人は、その行いによって幸せになります」とありますが、み言葉の恵みにより、自分も他者も幸せに生きる道へと導かれるということではないでしょうか。26節以下、悪口や噂話を慎み、困っている人を助け、この世の誘惑に惑わされないで清い信心を保つ(経験な)生き方の勧め。これがヤコブの幸福論の中心です。

祈りの課題: 心ひとつに祈りを合わせましょう!

1東山キリスト教会の為(福音伝道と牧会の働き、メンバーの霊的健康)

・今週の聖書研究・祈祷会 7/11(日)主日礼拝

・今年度の教会形成、福音伝道が主のみ心にかなって導かれますように。

2日本と世界の為(新型コロナウイルスの終息、世界の平和のために)

・新型コロナはじめ、自然災害、貧困、民族紛争など、全世界にある苦しみに解決の道を。

・社会の営みの回復と、新しい価値観に生きることができるように。人種・国籍、社会の格差に

 よって生じる差別、偏見から解放され、平和な世界が作り出されるように

・集中豪雨の被災地域(静岡県、鳥取県・島根県など)

3出席者の祈り課題 

※次回:7/14(水)・15(木) ヤコブの手紙2章

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