3/7 週報巻頭言より
『空の鳥・野の花を見よ』 No.86
だから、言っておく。自分の命のことで何を食べようか何を飲もうかと、また自分の体のことで何を着ようかと思い悩むな。命は食べ物よりも大切であり、体は衣服よりも大切ではないか。(マタイ福音書6章25節)
「春遠からじ」。桜咲き、鳥たちはさえずっています。
私がクリスチャンになって一番変わったこと。心配しすぎず、悩みすぎないようになったことです。先のことを案ずれば、夜も眠られないことがないわけではありません。しかし、ある地点に来ると腹が座り、度胸がつくのです。聖書の御言葉にある神様のお約束を思い起こし、このことをひたすら口ずさみ、心に刻む時、私の心は落ち着きます。
上記の御言葉は、飲み物、食べ物、着る物、住むところ、仕事の悩みを抱える人々に向けて語られたイエス様の言葉です。これは現代を生きる私たちも同じです。
『ここで「命」と「体」とあるのは、いわば全体としての人間存在を指しています。「食べ物」と「衣服」というのは、生活手段にすぎません。…私たちは、すでに命と体というもっとも貴重なものを神からあたえられている。』
(宮田光雄著「Ⅱ聖書に聞く」岩波書店刊)
新型コロナによる感染症で今も私たちは心から安心して暮らすまでに至りません。それでも、この悩み・苦しみを抱える私たちの傍らに主が共におられ、私たちのことを気にかけ、助け導きくださいます。主を信じましょう。