10/18 週報巻頭言より

『時代を見分ける力をください』     No.66

「どうか、あなたの民を正しく裁き、善と悪を判断する

ことができるように、この僕に聞き分ける心をお与え

ください。」(列王記上3:9)

 最近のアメリカの大統領選に関する報道などを見て、私は時代を見分ける目が必要だと強く感じております。リベラルと保守、右寄り・左寄りといった従来の色分けに加えて、コロナから始まる新しい生活の中で、ネットからの情報に左右される心理的な動きがあることを感じます。クリスチャンの間でも、ネットの情報により、まことしやかに「実は誰々は何々だ」という噂や、偏向した見方に流される人が多いようにも感じます。断定的な物言いや、確信ありげな根拠の薄い情報でも、人は信頼する傾向がありますから、やむを得ないのかもしれません。

 イエス様は、うわさや偏見、いわれのない差別に対しては、毅然とした態度で臨まれました。相手の立場や考え方の違いがあっても対話する姿勢をお持ちでした。その生き方の根底には神の愛が流れています。排除の論理ではなく、多様性を受け入れつつ、相いれない者同士が共に生きる道を探られたのがイエス様です。私もそういう生き方を目指していきたいと思っています。そのためにも、上記の御言葉の祈り、「善と悪を判断」し、何が神様の御心であるのかを正しく「聞き分ける心」を下さるようにと神様に私も祈っていきたいと思います。

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