8/26,27 聖書研究・祈祷会

聖書・奨励「モーセとアロンと」(出エジプト6:28~7:7)〔旧約103頁〕

始めに

モーセには、姉ミリアムと兄アロンがいました。姉ミリアムは、女預言者であり、小太鼓を叩き、踊りつつ、歌いながら礼拝を導く人です(15:20参照)。兄アロンは、モーセに欠けている能力、雄弁な言葉で人を束ね、指導する力を補う人として、神様がモーセに備えた人です(4:14)。モーセと姉兄の協力と長老たちとの協力体制に、教会の教会形成を見ることができます(4:27以下)。

1 「わたしは唇に割礼のない者です」(6:28~30)

 モーセは40歳までエジプトの王子として育ち、その後80歳まで40年間ミディアン人の羊飼いとして暮らした背景を持っています。ユダヤ人としてヘブライ語については、習熟していなかったのだと考えられます。「わたしはもともと弁が立つ方ではない」「口が重く、舌の重い者」(4:10以下)とは、言語習得の面でも、また、雄弁に語り人を指導する力もないことを自覚していたことがわかります。神様はこのモーセをあえて用いられます。エジプト王家やファラオとのつながり、エジプトの文化習俗への理解など、モーセならではの背景が生かされるのです。人間の弱さも神様にあっては力へ変えられるのです。

2 「主は、モーセに言われた」(7:1~7)

 神様はアロンをモーセの預言者として立てられます(1節)。モーセの代弁者として民の前に立て、モーセが神様から与えられるメッセージを伝える者としてです。アロンはモーセの言葉を、言語的にも、また、神学的にも正しく人々、特に、これから対峙していくエジプト王に伝える大事な役割を担うこととなります。不思議なことに、神様はモーセとアロンを用いられ、エジプト王を説得し、イスラエルの民をエジプトから導き出す役割を与えられながらも、ファラオはますますかたくなになり、しるしや奇跡を見ても、2人の言うことは聞かないと予告されます。神ご自身が「手を伸ばし、イスラエルの人々を…導き出すとき、エジプト人は、わたしが主であることを」初めて知るというのです。

 神様と人間との出会い、神様を知ること、これらは神様の働きかけがなければ、起こりえないまさに神様の奇跡です。神様の導きがあって、はじめて「心をかたくな」な状態から解放されることを改めて思わされます。

祈りの課題: 心ひとつに祈りを合わせましょう

1東山キリスト教会の為(福音伝道と牧会の働き、メンバーの霊的健康)

 26(水)、27日(木)聖書研究・祈祷会、8月30日(日)主日礼拝 

 今後の教会形成、福音伝道が主のみ心にかなって導かれますように

2日本と世界の為(新型コロナウイルスの終息、全国の水害被害を覚えて、世界の平和)

 社会の営みの回復と、新しい価値観に生きることができるように。人種・国籍、社会の格差に

 よって生じる差別、偏見から解放され、平和な世界が作り出されるように

3出席者の祈り課題 

※次回:9/2(水)、3(木)「あなたと子孫のための定め」(出エジプト12章)

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