2020.8.12-13 聖書研究・祈祷会

2020年8月12日(水)10時半~12時、13日(木)20時~21時

《今日のポイント》 

聖書・奨励「抵抗の知恵・守られる命」(出エジプト1:15~2:10)〔旧約94頁〕

1 シフラとプア(15~22節)

 助産師のシフラとプアは、「ヘブライ人の助産師」(15節)です。これは2通りの解釈が成り立ち、①ヘブライ人であった2人、②エジプト人である2人が助産師をしていた可能性があります。

1-1 命令に不服従であること

 シフラ=美しいの意、プア=輝きの意の2人は、エジプト王の意向を受けて、ヘブライ人から生まれた赤ちゃんが女児であれば生かし、男児の場合には殺害するという命令を実行することをしません。なぜなら、「助産婦はいずれも神を恐れていた」(17節)からです。これは命がけの行動です。そして、この行動こそが、神を信じる者の生きる根本姿勢ではないでしょうか。「わたしの命も、あなたの命も神様から賜った尊い命。だから殺さない。殺させない」。

1-2 抵抗の知恵

 エジプト王は「どうしてこのようなことをしたのだ」と2人を問い詰めます。彼女たちの返答は、マタイ10:19以下「何をどう言おうかと心配してはならない。…言うべきことは教えられる」の主の教えに共通するものです。窮地にあってもユーモアを感じます。神様は、シフラとプアに、そして、ヘブライ人に恵みを増し加えられます。シフラとプアは子宝にも恵まれたとあります。

2 モーセ誕生(2:1~10)

2-1 苦肉の策をも

 エジプト王は、なおも男児殺害の手を緩めようとしません。モーセの両親は、いずれも祭司の家系であるレビ人の家系につながります。3か月間手元に隠しておいたモーセをやむなく、モーセの母はパピルスの籠に入れ、ナイル川の足の茂みに置きました。何とか助けたいという中の苦渋の選択です。

2-2 王女が引き上げる(マーシャー)

 シフラ、プア、モーセの母(ヨケベド)、王女と、いのちのリレーが続きます。王女は、水浴びするために来た川岸の葦の茂みに赤ちゃんを発見し、モーセと名付けます。姉(ミリアム)の推薦で、実の母ヨケベドがモーセの乳母となります。深読みをすれば、葦の茂みに赤ちゃんを置いたのは、王家の女性たちが沐浴する場所だと知っていたからかもしれません。また、赤ちゃんの乳母を探すときに、ミリアムの助言を受け入れたのは、王女がいろいろな事情を察したからかもしれません。

祈りの課題: 心ひとつに祈りを合わせましょう

1東山キリスト教会の為(福音伝道と牧会の働き、メンバーの霊的健康)

 12日(水)、13日(木)聖書研究・祈祷会、8月16日(日)主日礼拝 

 今後の教会形成、福音伝道が主のみ心にかなって導かれますように

2日本と世界の為(新型コロナウイルスの終息、全国の水害被害を覚えて、世界の平和)

 社会の営みの回復と、新しい価値観に生きることができるように。人種・国籍、社会の格差に

 よって生じる差別、偏見から解放され、平和な世界が作り出されるように

3出席者の祈り課題 

※次回:8/19(水)、20(木)「神の共感・モーセの召命」(出エジプト3章)

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