8/5,6 聖書研究・祈祷会

聖書・奨励「エジプトのイスラエル人」(出エジプト記1章1~14節)〔旧約94頁〕

1 産めよ、増えよ、地に満ちよ ⇒ 現実の厳しさ(1~10節)
1-1 エジプトのイスラエル人(1~5節)
ヤコブ・イスラエル一家は、総勢70名の大家族として、カナンの地からエジプトに移住しました。創世記46章には、ゴシェンという土地にヤコブの家族が住みましたが、これは隔離政策であり、エジプト人は基本的にイスラエル人とは、交わりを持つことを好みませんでした。ゴシェンの地で、おびただしい数に増えたイスラエル人に対して(7節)、エジプト人は脅威を覚えました。
1-2  新しい王(6~10節)
エジプトの王と民にとって、イスラエル人の存在は、やがて「この国を取るかもしれない」敵になりうる存在です。他民族、異文化のイスラエル人がなぜエジプトに移住してきたのか、過去の歴史を知らないために、余計に恐怖と不安ばかりがエジプト人には強まるばかりです(参照:創世記37章以下のヨセフ物語、47章のゴシェン移住)。新しい王たちは、迫害を始めます。

2 イスラエル人への迫害(11~14節)
2-1 強制労働
エジプト王/民は、まず手始めに、強制労働を強いることとしました。現在エジプト各地に存在するピラミッドの建設は、イスラエルの民が従事したものです。彼らは資材(粘土とレンガ造り)を造り、それをもとに倉庫や外壁を築く労働や農作業が強制されました。さらには、重い税金が課せられたようです。労働に携わったイスラエル人は、重労働にもめげず、ゴシェンの地からエジプト各地に広がっていきます。
2-2 多神教の強制
強制労働と共に、ピトムとラメセスという町の建設も強いられました。ピトム(=アトン神の家)、ラメセス(=エジプト王の名)では、労働と共に礼拝が強制されていきました。
最後に イスラエルの民は、流浪の民と言われます。寄留生活を続け、行く先々で労苦を極めながらも、まことの神を礼拝する共同体を形成していきます。信仰に生きる姿は、私たちに何を伝えるのでしょうか。(ヘブライ人への手紙11章参照)

祈りの課題: 心ひとつに祈りを合わせましょう
1東山キリスト教会の為(福音伝道と牧会の働き、メンバーの霊的健康)
5日(水)、6日(木)聖書研究・祈祷会、8月9日(日)主日礼拝
今後の教会形成、福音伝道が主のみ心にかなって導かれますように
2日本と世界の為(新型コロナウイルスの終息、全国の水害被害を覚えて、世界の平和)
社会の営みの回復と、新しい価値観に生きることができるように。人種・国籍、社会の格差に
よって生じる差別、偏見から解放され、平和な世界が作り出されるように
3出席者の祈り課題

※次回:8/12(水)、13(木)「抵抗の知恵・守られる命」(出エジプト1章~2章)

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