8/2 週報巻頭言より

『宣言、さまざま』          No.55

「ヨハネが捕らえられた後、イエスはガリラヤへ行き、神の福音を宣べ伝えて、「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」と言われた。
(マルコによる福音書1章14、15節より)

宣言、それは、「意見・方針などをおおやけに発表すること」です。先週は、名古屋市でも「梅雨明け」宣言が発表されました。セミたちはすでに夏の到来を告げるかのように「ジージー」とあちこちの木で短い生を惜しむようにして、高らかに生命の賛歌を謳歌していました。

さて、新型コロナウイルスの第2波と見られる感染が全国で拡大しています。私たちの身近なところでも感染拡大を肌で感じます。経済活動の鈍化を懸念し、公には第2波という言い方がされませんが、各自治体では緊急事態宣言に近いさまざまな宣言/勧告が発表されています。

聖書は、神様から人間に対する救いの宣言、神様の救いのご計画に関する知らせが記録された書物です。上記のマルコ福音書にあるイエス様の宣言は「福音」の宣言です。注目したいのは、人間の目から見て状況が順境な中での宣言ではなく、バプテスマのヨハネは逮捕され、一体これからどうなるのかという逆境の中からの喜びの知らせだということです。「今日、神の国が近づき、神様の救いが近づいている」という福音の知らせを確信して、今日という日を大切に生きていきましょう。

-牧師のお話