7/19 週報巻頭言

『善い言葉を語り、善い業を行うこと』 No.53
「わたしは失われたものを尋ね求め、追われたものを連れ戻し、傷ついたものを包み、弱ったものを強くする。」(エゼキエル書34章16節)

 先週、東海キリスト者災害ネットの第2回目の総会に出席しました。私が関わっている名古屋キリスト教協議会も、この災害ネットの設立にかかわりがあります。プロテスタント教会の中でも、神学的に比較的リベラルな立場の教会、福音派と呼ばれるグループ、そして、ペンテコステ系のグループと大きく3つありますが、災害ネットには、3つのグループがすべて加わっています。これは、きわめて異例で、貴重なつながりだと思います。
 
 大地震、津波、水害など、ここ数十年の間に多発する自然災害が、この東海地区で発生したときに、突然つながりを持って助け合おうとしてもそれは難しいもの。それならば、平常時、連絡を取り合い、お互いの顔と顔を合わせ、助け合いの具体的な方向性を親しく話し合おうというのが、災害ネットの趣旨です。この間は、三重県の南地区での取り組みと、岐阜県下呂市周辺で発生した水害に対して、救世軍の士官の先生が車に災害支援の物資を積んで訪問されたおはなしを聞くことができました。TVの報道だけではわからない具体的な課題や、コロナ危機で苦しむ旅館業の人々の言葉も紹介されました。人と人がつながるところに、愛の業が生まれるのだと改めて実感しました

-牧師のお話