4/8,9 聖書研究・祈祷会 奨励「真理を証しする」(ヨハネ18章28~40節)要約

2020/04/10

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、愛知県でも緊急事態宣言が明日(10日)発令されます。祈祷会に出席できない方のことを思い、普段祈祷会でお配りするプログラム用紙に記載している奨励要約を掲載します。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1 カイアファからピラトの手へ
大祭司カイアファの屋敷から、ローマの総督ピラトのところへイエス様は移されました。カイアファは、イエス様の罪(神様を冒とくする宗教的な罪)を証明できませんでした。ですから、政治的な罪、つまり、ユダヤ独立運動の指導者であるという罪を証明し、死罪を下されるようにと願ったのです。宗教指導者たちは、宗教的なけがれをまぬかれる為に、異邦人の家には入ろうとしません(28節)。ここにも偽善者としての姿が明らかにされています。
参照:マタイ20章、マルコ10章、ルカ18章  イエス・キリストの受難の苦しみと復活予告

2 「おまえがユダヤ人の王の王なのか」
 ピラトは、イエス様が宗教的にも、政治的にも何も罪を犯していないと確信しています。前日の夜には、妻から「あの正しい人に関係しないでください」(マタイ27:19)ともくぎを刺されています。しかし、執拗に死罪を求めるユダヤ人たちの声に押されて、十字架刑を宣告します。ピラトは「わたしはあの男に何の罪も見いだせない」(38節)と言ったうえで、ユダヤ人たちにその判断をゆだねます。責任転嫁です。バラバ(=バラバ・イエス マタイ27:17ほか)の釈放を求める声は大きかったのです(参照:ペール・ラーゲルクヴィスト著「バラバ」)。

3 真理について証しするために生まれた
 イエス様は、「わたしの国は、この世には属していない」と言われたうえで、「わたしは真理について証しするために生まれ、そのために世に来た。真理に属する人はみな、わたしの声を聞く」(37節)と言われました。ピラトは尋ねます。「真理とは何か」と。神の真理は、すべての人が罪から救われて、神に立ち帰る道は、十字架の道であるということです。これを伝えることが私たちの使命です。

-説教・礼拝報告