3/8 週報巻頭言「3・11を覚えて」

『3・11を覚えて』       No.33
見よ、初めのことは成就した。新しいことをわたしは
告げよう。それが芽生えてくる前にわたしはあなたたちにそれを聞かせよう。(イザヤ42:9)

 2011年3月11日の東日本大震災から数えて9年になります。震災直後、「オール・ジャパンでこの震災からの復興に取り組もう」という威勢のよい掛け声とともに募金・物資の送付、ボランティア派遣という活動に取り組んできたものの、被災地の復興が少しずつ進むうちに記憶が薄らいでいる、もしくは、他の地域での自然災害が相次ぐ中で、それどころではないという雰囲気も生まれてきました。今年のオリンピックは復興オリンピックと銘打たれています。今回の新型肺炎の影響で、開催もやや難しい状況を迎えるのではないかとも言われています。
 私たち人間の視点はどうしても「現状」という近視眼的なものになりがちです。神様の永遠のまなざしからすれば、見ているものがごく一部なのでありましょう。それでも、この一週間、学校がお休みとなって初めて、被災地、特に原発汚染の被ばく地域のお子さんたち、住民の方々の息詰まるような苦しみが少しわかった気がします。外出がままならない日々、どんなふうに過ごしたのだろうか。神様は、私たちに過去現在未来の視点、さらに将来のヴィジョンを語りかけておられます。それは希望のメッセージです

-牧師のお話