「病と癒し」(2/16 週報巻頭言より)

『病いと癒し』           No.30
シモンのしゅうとめが熱を出して寝ていたので、人々はさっそく、彼女のことをイエスに話した。イエスがそばに行き、手を取って起こされると、熱は去り、彼女は一同をもてなした。(マルコ1:31)
 新型コロナウイルスによる肺炎が大きなニュースとなっています。中国を感染源に、世界規模で感染が広がりつつあるようです。日本国内でも感染者がいること、死亡者が出たことも発表されました。コロナウイルスは風邪の原因のひとつですが、今回の新型の場合、適切な治療法がまだ見つかっていません。不安や恐怖ばかりが募り、うその情報が流布したり、感染を恐れて偏見・差別が引き起こされたりすることがないようにと切に願っています。
マルコ福音書1~3章には病いと癒しの出来事と、弟子の召命の箇所が続きます。「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである」(2:17)。私が注目したのは、病者その人も願うのですが周囲の人々が「どうかこの人を治してください」と一生懸命に願う姿です。他者の為にとりなし祈ることが、私たちに求められていることではないでしょうか。病いの癒しと回復、治療法の発見、苦しむ方々に主の平安があるよう祈りましょう。
ぜひ予防と共に、祈りに集中する時を持ちましょう。

-牧師のお話