1/26週報巻頭言「目は体のともし火・心を映す鏡」

あなたの体のともし火は目である。

目が澄んでいれば、あなたの全身が明るいが、

濁っていれば、体も暗い。(ルカ11:34)

昨日、三重県津市の病院を訪問し、出張の文学講座を行いました。「課外授業『三浦綾子・愛と祈りの文学』」というテーマで、私を含めて6名の方としばらくの時をすごしました。三浦綾子文学の特徴は、ストレートであること。そこには、神の愛を証しする思いが込められていること、祈り祈られて執筆し、多くの人の救いを祈る祈りが込められていることをお話ししました。小説「塩狩峠」を例にとって、2時間半ほど語り合いました。

もともと東海聖書神学塾で2年前に講義を担当したことがきっかけとなり、その時に聴講することができなかった一人の方がぜひ一度聞いてみたいという願いから実現したものです。病院の1階にあるゲストルームをお借りして、その方も椅子に座って参加されました。驚いたことは、その方が実にしっかりと発言し、その目はきれいに澄んでいたことでした。“見舞いする者が労わられて、励ます者が励まされること”を多く経験してきましたが、今回も教える者が大切なことを教えられ、命の光の輝きを見て感動を与えられました。その方にもう一度会える機会を願い、病からの回復を祈って名古屋に戻ってまいりました。

-牧師のお話