「クリスマスの迎え方」(12/22 週報巻頭言より)

恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。
今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれに
なった。この方こそ主メシアである。(マタイ2:10,11)

 毎年クリスマスが巡りくる度に、私はマタイとルカ福音書
1~2章にかけての降誕物語をじっくりと読むようにして
います。
 今年は、「時が来れば実現するわたし(神様)の言葉」
(ルカ1:20)の箇所に特に目が留まりました。
降誕物語の登場人物たちは、不安と恐れの中でも、
神様の御言葉に信頼して、一歩踏み出していきます。
その時、神様の奇跡が起こされていきます。
 聖書通読と共に、私はJ.S.バッハ作曲、クリスマス・
オラトリオを聴くようにしています。トランペットの
高らかな響きから始まるオラトリオは、御子のお誕生の
喜びを表現しています。この曲は明るさばかりでなく、
ヘロデの幼子暗殺計画や十字架の苦しみを暗示する
ような悲しみも表現されています。最後の曲には、
東方の博士たちが幼きイエス様を礼拝する際の喜びの
メロディに、「血潮したたる」の合唱曲が交互に
流れてきます。イエス様は、すべての人々のために
お生まれ下さり、すべての人の罪のために十字架に
おかかり下さり、復活し、救いを成就してくださった
のだということがじっくりと伝わってきます。
 クリスマスの恵みが、今日もあなたと共にありますように。

-牧師のお話