「”終活”から考えてみませんか」(10/6週報巻頭言より)

「心を騒がせるな。神を信じなさい。そして、わたしをも信じなさい。
わたしの父の家には住むところがたくさんある。もしなければ、
あなたがたのために場所を用意しに行くと言ったであろうか。」
(ヨハネ福音書14:1、2)

 先週金曜日、教会員のOさんのお宅に伺いました。
昨年から、位牌と仏壇の処分についてご相談を受けており、
今回は、仏教でいう精(しょう)抜きの祈りをささげるためでした。
精抜きとは、位牌・仏壇・お墓に宿る魂を抜く儀式で、
最近の住宅事情や、“終活”ブーム、仏教離れなどの事情を
反映して増えてきているのではと感じます。
 私は、キリスト教的な立場で、聖書の語る神様の愛と救い、
神様はどこにおられるのか、死者は死んだ後にどこに行くのか
ということを中心に語り(ヨハネ3:16,17、出エジプト
20:1~6、1ペトロ3:18)、祈りをささげました。
姉妹たちと救いの確信を味わいつつ、無事にその式を終える事
が出来ました。
 長男/嫁としての立場、墓(仏壇)の管理をどうするかという課題に、
今まで教会はどれほど誠実に応えてきたのでしょうか。
福音伝道を難しくしてきた事情がここににあったのでは、
と考えさせられました。
 皆さんの中で、お墓等の問題で悩んでいる方は、
ぜひご相談ください。一緒に解決の道を探りましょう。
これは、教会の大事な宣教課題ですから。

-牧師のお話