コーヒーの香る教会

私がかつて住んでいた福岡市の或る教会では、伺うたびにおいしいパンの香りが漂っていました。牧師の配偶者の方(女性)が、料理上手な方で、教会のキッチンでお菓子や料理を作ってはふるまってくださいました。

それ以来、私は料理の自信はありませんので、せめて、良い香りのするお茶とか、コーヒーでも作ってお客さんにふるまいたいと思っております。

さて、私たちの東山教会は、最近、コーヒーの香る教会になってきました。

日曜日の朝、早く来て、コーヒーを準備してくださるご夫妻がいらっしゃいます。準備が大変だろうからと、自動にできるコーヒーメーカーがあるといいですねと申し上げたら、夫であるMr.Cが、こんなことをおっしゃいました。

「フィルターで、時間をかけていれるコーヒーは、香りがよくて味もいいので、かえってそのほうがいいのです。なるべく良い香りが、教会中に漂うように願いながら、ゆっくり、じっくり入れています。」とのこと。

わたしは、それを聞いて、”早い、安い、便利”というような現代風な考え方に重きを置いて大事なことを忘れていたなあと気づかされました。教会に足を運ぶ人が、香りをかいでほっとする、心が和むような空間であったらいいなあと思っています。
(すでにそうだと思いますが。)

「わたしたちはキリストによって神に献げられる良い香りです。」(2コリント2:15より)

 

-牧師のお話